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FootGolf Rules

2023年3月2日に改定された箇所はしばらく赤字で表示いたします。

​オブストラクション(障害物)ガイドはこちらから。

フットゴルフ規則

PART 1 –序章
1-1 – 通則

1-1-1 フットゴルフのゲーム
フットゴルフゲームは、次の規則に従って1つの球を、足を使い、通常は「ティーイングゾーン」と呼ばれるスタート位置からプレーし、1回またはそれ以上のキックでその球をホールの中に入れることから成る。ゲームは、異なる距離の9ホールあるいは18ホールと、それらのホールを終了するために、それぞれ必要と予測されるキック数で構成されるフットゴルフコースでプレーされる(パーは最少が3、最大が5とする)。プレーヤーは、ホールに沿い、グリーンにたどり着く前に、ウォーターハザードやバンカーなどの意図した障害に直面することになる。グリーンとはホールがある区域のことであり、通常は「グリーン・ゾーン」と呼ばれる。委員会か権限者はコースの境界、ハザード、スタート位置と場所を決めることができる。ホールはスタート位置から続けてプレーしなければならず、それ以外の場合は競技失格となる。

1-2 – ゲームの形態
1-2-1 ストロークプレー
ストロークプレー競技は、プレーヤーが所定の一つまたは複数のラウンドの各ホールを終了し、各ラウンドに対する各ホールのグロス部分にグロススコアが書かれたスコアカードを提出することによって成立する。全プレーヤーはその競技の他の全てのプレーヤーと対戦することになる。所定の一つまたは複数のラウンドを最も少ないキック数でプレーしたプレーヤーが優勝者である。

 

1-2-2 マッチプレー
マッチの間、グループの一人が、所定のラウンドで他のグループと対戦する。マッチプレーでは、ゲームは各セクション(ホール)に基づき行われる。規則に別の規定がある場合を除き、少ないキック数で球をホールに入れた方がそのセクションの勝者となる。

 

1-2-2.1  「ゴルフ方式」のマッチプレー
マッチの状況の評価は次のように表される。有利になっているセクション数を「(有利になっているセクション数)holes up」、同じセクション数なら「all square」、残りのセクション数を「(残りのセクション数)to Play」と呼ぶ。一方、プレーヤーが残りのセクション数と同じ数のセクション数でゲームをリードしている場合は、「ドーミー」と宣言することとする。
1.    ハーフのホール
両グループが同じキック数で球をホールに入れた場合、そのホールはハーフである。
2.    マッチの勝者
グループの一方が、残りのセクション数よりも多く勝ち越した時に、マッチはそのグループの勝ちである。タイの場合には、委員会は、マッチの勝ちが決まるのに必要な数だけ、所定のラウンドを増やすことができる。

 

1-2-2.2  「サッカー方式」のマッチプレー
アップが与えられる代わりに、勝ちにはゴールが与えられる。この状況では、サッカーの試合のようの全ホールをプレーし18ホールで終わる。
1.    ハーフのホール
ハーフのホールは、ゴールが与えられない。
2.    マッチの勝者
18ホールを終えた時点で、一方のグループが、多く勝ち越した時にマッチはそのグループの勝ちである。

スコアは全18ホールがプレーされた後に記録される。例:プレーヤーAが7ホールを勝ち、プレーヤーBが4ホールを勝った時、マッチのスコアは7-4である。

 

1-2-2.3 マッチやセクションや次のキックのコンシード
プレーヤーは、ホールを始める前であろうと終える前であろうと、いつでもその該当するホールをコンシードすることができる。コンシードを拒否したり取り消したりすることはできない。プレーヤーは、コンシード後にホールを「終える」ことが認められている。

 

1-2-3 一般の罰
別の定めがある場合を除き、いかなる規則の違反の罰は1キックである(例えば、2キック目の違反で、プレーヤーがゲームをボールが止まっているところから4打目でプレーするなど)。罰打は規則の違反のエビデンスごとに課せられ、もし前の事案が通達されていない場合は、罰打はすでに終了したホールに課せられる。

 

1-3 – 委員会
1-3-1 規則の条件と排除
委員会は、試合方式と最終的なローカルルールを含め、競技が行われる条件を作らなければならない。ローカルルールは、委員会が、固有のフットゴルフコースの状況/特徴により、必要に応じて取り入れることができる追加の規則である。
委員会は、ローカルルールの作成がその状況におけるプレーの継続に必要である限り、フットゴルフ規則の適用を排除する権限はない。ローカルルールはFIFGのルール委員会に承認されなければならず、適切に伝えられなければならない。

 

1-3-2 トーナメントディレクターとマーシャル
各対象イベントにおいて、主催者は競技の円滑な運営を進めるためにあらゆる決断を下す、責任あるトーナメントディレクターおよびマーシャルを指定すべきである。トーナメントディレクターおよびマーシャルは、グループがスタートする前に、コースの状態とティーの位置を確認する責任がある。またトーナメントディレクターおよびマーシャルは、グループの進行を監視しスロープレーに介入する。トーナメントディレクターおよびマーシャルは、制裁を与えることが認められている。

 

1-3-3 コース
全プレーヤーに対して、競技できるショット数が同数のコースを用意すべきである。特定の状況においては、宣言されたカテゴリーのために追加のティーイングゾーンが用意されるものとする(例:女子用あるいはジュニア用)。
プレーヤーは、複数のティーゾーンでプレーされている時、一般カテゴリーで競うことができない(例:シニアプレーヤーは、前方のティー位置からプレーしている場合、男子の部のプレーヤーと競技できない)。

 

1-3-4 極限の状況
コースが損傷しているか極限の状況の場合は、(ラウンド開始前のみ)委員会は元の場所と近しい場所に新しいホールを決めることができる。ラウンド中にホールがプレーできない状況となった場合、そのホールが事実上、プレーされているかどうかに関わらず、委員会は、ゲームの通常の進行を維持するために、グループに取り消したホールをプレーしないようにし、全プレーヤーにパーのスコアを与えることができる。さらに委員会は、一時的または永久的にプレーできない状況により、ゲームを中断または延期することができる。

 

1-3-5 スタート時間と組み合わせ
委員会はスタート時間を決め、一緒にプレーすべきプレーヤーの組み合わせを作るものとする。競技が数ラウンドに渡ってプレーされる場合は、委員会は前もって全てのラウンドが終わらなければならない時限を決めておかなければならない。

 

1-3-6 スコアカード
ストロークプレーにおいて、委員会は日付とプレーヤーの名前、そしてスコアラー、またチームプレーの時はチームの名前が記入されているスコアカードを各プレーヤーに用意すべきである。

 

1-3-7 タイの決定
委員会は、ハーフのマッチやストロークプレーでのタイの順位を決定する方法と実施の日時を知らせておくべきである。

ブラインドアプローチが採用される場合は、アプローチのポイントは事前に決められ、全てのタイプのプレーヤーに公平なロケーションで実施されなければならない。キックしない選手は、最初のショットを見てはならない。
ペナルティパットが採用される場合、その距離は5メートルや10メートルの間であり、それぞれのプレーヤーは、結果が出るまで、後にサドンデスとなる5球のパットを交互にしなければならない。

 

1-3-8 失格を含む罰;委員会判断
委員会はプレーヤーがエチケットの重大な違反に当たると認定した場合、この規則に基づいて罰や競技失格の罰を課すことができる。委員会は、正当な措置と判断したときは、例外的に特異な場合に限り、競技失格の罰を免除あるいは修正することができる。競技失格の罰よりも軽い罰は、どのような場合も免除あるいは修正できないものとする。

 

1-3-9 異議と罰
競技終了後は、どのような罰も取り下げ、あるいは修正すべきではなく、また課すべきではない。スコアは、スコアラーとプレーヤーがそのスコアカードに署名し委員会に提出された時点で最終と見なされる。
例外:競技終了後も、罰は課せられるものとする。動画を含めたいかなる証拠を30日以内に競技委員会に提出する必要がある。プレーヤーが行動やフェアプレーの基本規則に違反する、あるいは、
1.    プレーヤーの申告したスコアが、1ホールでも実際のスコアより少ない。プレーヤーは競技失格、マーカーは1打罰。
2.    プレーヤーが、規則に対する誤った知識によりプレーヤーたちに対して規則を適用することを怠った時。規則違反が起こったホールのスコアに1打罰が課せられるか、適用される罰が競技失格である時は失格となる。またマーカーも1打罰が課せられるものとする。
3.    マーカーが、間違った規則の知識によりグループのプレーヤーに対して規則を適用することを怠った時。規則違反が起こったホールのスコアに1打罰が課せられる。これは「まずい助言」と見なされる。

 

異議が提出された場合、委員会は、必要であれば起こった問題を解消するために、できるだけ早く裁定を下すべきである。プレーヤーは、いかなる規則の正当性を排除することや受けた罰を無視することに合意できず、もし、違反した場合は、期間制限なく競技失格を含む規則違反の罰を課されるものとする。
 

この議論の余地のある用件が、大会の委員会と異議申し立てしている選手の間で解決されていない場合、両者は、相互が承認する声明に達するためにFIFGの公式機関の役割があるルール委員会に要求書を提出することがきるため、もたらされた裁定を巡って意見を表明することができる。裁定に達することができない場合は、スポーツ仲裁裁判所に諮問することができる。プレーヤーが異議申し立てする最長締め切りは30日間である。

 

1-3-10 マーシャルと委員会の裁定
マーシャルが委員会により選任されている場合、マーシャルの裁定は最終とみなす。マーシャルが不在で、規則に関連した議論の余地があり疑いのある問題がある場合は、プレーヤーは委員会に問い合わせなければならず、委員会の裁定が最終となる。 

 

1-3-11 ゲームの中断と中止
プレーヤーは、以下の場合のみプレーヤーのゲームを中断できる。


1.    委員会が中断をサイレンか通知で指示した場合。この場合、プレーヤーはコースを出てクラブハウスに向かい委員会からの通達を待たなければならない。
2.    プレーヤーが予期せぬ病(ケガなど)に負われた場合で、プレーヤーはトーナメントディレクターかマーシャルにサポートを仰ぐものとする。プレーは遅延なく継続されなければならず、後続の組(1組のみ)はプレーの継続を要請され、追い越された組は、後続の組がホールを終えたらプレーを再開しなければならない。もしプレーヤーがプレーの準備ができていない場合、そのホールとそのあとのプレーしなかったホールのスコアは、そのホールのパー数に10を足した数となる(パー3の場合は13)。後続の組がいない場合(例:最終組)、プレーヤーは最大15分の持ち時間を持つことができる。
3.    安全上の明確な問題によりゲームの継続を不能となっている場合、プレーヤーはトーナメントディレクターかマーシャルに報告することが求められる。
4.    委員会の決定によりプレーが中断となった場合、グループのプレーヤーはホールを終えるか(コンディションが安全基準に反していない場合)、ボールが止まっている位置にマークするかを選択することができる。ただし、プレーヤーは可能な限り早くクラブハウスに戻らなければならない。この決定は、その時にプレーしているプレーヤーたちに従ったものでなくてはならず、多数を優先する。(4サムで2対2など)同数となった場合は、最も安全が確保された行動が適用されるため、プレーヤーはボールをマークしすぐにコースを出なければならない。


悪天候、日没など委員会が考慮したいかなる理由によりゲームが中止となった場合は、以下のホール数が有効となる。
1.    全プレーヤーが最初の15ホールを終えていたら、それらの15ホール
2.    全プレーヤーが最初の12ホールを終えていたら、それらの12ホール
3.    全プレーヤーが最初の9ホールを終えていたら、それらの9ホール

 

ショットガン方式の大会の場合は、全プレーヤーが完了した最小のホール数が有効となる。
全プレーヤーが少なくとも9ホールをプレーしていない場合、そのラウンドは有効とはならない。

 

1-3-12 特殊なプレーヤーの事情
プレーヤーが、大会規則への適応が必要な特別な事情がある場合、その裁定は大会委員会によるものとする。

 

PART 2 – プレーヤー行動規範


2-1 – 通則
2-1-1 行動規範について
この項では、フットゴルフを正しくプレーするための行動規範の基本的な手順を示す。これらの手順に沿うと、全てのプレーヤーは最高の状態でフットゴルフを楽しむことができるだろう。ゲーム中の基本的な規則は、例外なく常に全てのプレーヤーに尊敬を示すべきである。これらの指針を継続的に無視すると、競技失格となる責任をプレーヤーが負う結果になることがある。 
FIFGでは、フットゴルフのトーナメントの期間中、適切な行動だけでなくメディアとソーシャルメディアを通じた適切なコメントに対しても厳格なポリシーを採用している。FIFG自身またはFIFG加盟国の団体にとってプロフェッショナルではない、あるいは損害を与える行為は、懲罰処分の対象となる。
この行動規範に違反している行為は、以下が含まれるがこれらに限定されない。:
1.    ソーシャルメディアも含めた暴力的または脅迫的な行動や言葉
2.    怒りに任せてボールを投げるあるいは蹴ること
3.    動物や植物を含めた資産への故意および明白な破壊、嫌がらせ
4.    コースにおけるエチケットの継続的な無知
5.    コースでのトーナメントプレー中における電子タバコを含む喫煙
6.    プレー後にバンカーをならさないこと
7.    ゲーム中に音楽を聴く(イヤホンを含む)
8.    FIFGに関連しないフットゴルフ団体のロゴが着いた服装の着用
罰:違反1  1キック、違反2  失格
いかなる法律、コースの規則またはフットゴルフコースの規則に違反している行為は、懲罰処分につながることがある。トーナメントディレクターおよび(または)委員会には、違反行為の重大度に基づいてプレーヤーを失格とする裁量が与えられている。
また、以下の行為は認められていない。:
1.    違法薬物の所持
2.    プレーの開始からスコアカードを提出するまでのアルコールの所持と摂取
3.    トーナメント会場での過度なアルコールの使用
4.    攻撃的または暴力的な行為を含めた、フットゴルフ規則、トーナメント関係者、主催者スタッフ、プレーヤーへの協力の不履行または拒否
5.    不正行為
罰:違反1  失格

 

FIFGは、違法薬物や薬物乱用を一切容認しない方針をとっている。FIFGのイベント中にこのポリシーに違反していると判明したプレーヤーは、直ちに失格となる。

2-1-2 フットゴルフの精神
フットゴルフはほとんどの場合、マーシャルの立ち会いなしに行われる。また、フットゴルフゲームは、一人ひとりが他のプレーヤーに対しても心くばりをし、フットゴルフ規則を守ってプレーするというその誠実さに基づいている。プレーヤーはみな、競技力の差に関わらず、スポーツの精神と優しさをもって、規律正しく立ちふるまうべきである。罰を犯したプレーヤーは、その状況をそのプレーヤーのマーカーに可能な限り迅速に知らせるべきである。またそのマーカーは、それを議論しなければならない場合には、その行為についてすぐに議論できるようにプレーヤーに尋ねることが勧められる。これこそがフットゴルフの精神なのである。

 

2-1-3 安全
プレーヤーは、キックした時にケガをしない位置や近くに誰も人が立っていないか確認すべきである。プレーヤーは、全プレーヤーが球の届く範囲外に出るまではプレーを始めてはならない。プレーヤーはまた、近くや前方にいるコースを見ている人たちに、危険な思いをさせる可能性があるショットをしようとするときは、注意するよう声を掛けるべきである。さらに、プレーヤーは、常にプレーヤーたちやその他の人たちの安全を順守するように行動しなければならない他、危険な行為をしてはならない。(池に飛び込みボールを見つけるなど)

 

2-1-4 他のプレーヤーに対する心くばり
他のプレーヤーを邪魔あるいは迷惑をかけてはならない。プレーヤーは常に他のプレーヤーたちにも心くばりを示すべきで、むやみに動いたり、話し合ったり不必要に音を立てたりして他のプレーヤーのプレーの邪魔になるようなことをしてはならない。プレーヤーは、どのようなものであれコース内に持ち込んだ電子機器が他のプレーヤーの迷惑にならないように留意しなければならない。スタートのティー上では、プレーヤーは自分の順番となるまでボールをプレースしてはならない。他のプレーヤーがプレーを始めようとしているときに、プレーヤーは、そのプレーヤーの球の近くや真後ろ、あるいはホールの真後ろに立ったりしてはならない。インプレーのボールをマークするように求められない限り、全てのプレーヤーがプレーするまでティーイングゾーンを離れることは禁止されている。また、全てのプレーヤーがホールアウトするまでグリーンゾーンを離れることも禁止されている。
違反1;警告、違反2とそれ以降:事案ごとに1打罰。

 

2-1-5 スコアの記録
この説明において「マーカー」と呼ばれる各プレーヤーは、ゲームを監督するべきであり、そのプレーヤーに割り当てられた「プレーヤー」のキック数とそのプレーヤーが課された罰打を記録すべきである。「マーカー」はゲームの前に割り当てられ、ゲームがスタートしたら変更はできない(プレーヤーの離脱があった場合を除く)。全員が1ホールを終えるたび、署名前のゲーム終了時にグリーンの外で一般的なカードチェックを行い、委員会にスコアカードを提出するか、電子アプリの場合は最終的なスコア集計を受け入れる前に(スコアのチェックを)行うことが求められる。各個別のホールのスコアのみがカウントされ、スコアは数字で表される。マーカーと最終的にプレーヤーの両方がスコアカードに責任を持ち、両者が署名することが必要となる。誤りがあった場合は、片方または両者にペナルティが課される場合がある。万一、署名がない場合、委員会は、大会全体の状況を変えることなくプレーヤーに対してそれを修正するように促すことがある。不足している署名が追記できない場合、プレーヤーは18番ホールにおいて10打罰から失格までのペナルティを受ける対象となる。 

 

2-1-6 プレーのペース
ゲームが終わるまで適切なペースでプレーすべきである。委員会はすべてのプレーヤーが従わなければならないプレーペースのガイドラインを制定することができる。前の組に遅れないようについて行くことはその組全体の責任である。前の組が後続の組を待たせている場合は、何人でプレーしていようとも、前の組は追い越してプレーしてもらうべきである。

 

2-1-7 コース上の先行権
委員会が別の取り決めをしている場合を除き、コース上の先行権はそのグループのプレーのペース次第によって決まる。1ラウンドをフル(競技を実施するためのホール数)にプレーしているグループはそれよりも少ないホール数をプレーしているグループをパスすることができる。「グループ」という言葉には1人でプレーしているプレーヤーも含まれる。

 

2-1-8 バンカーの保護
プレーヤーはバンカーから出る前に自分か他のプレーヤーが作ったかも知れない欠陥を整え平らにならしておくべきである。レーキがバンカーの近くにあれば、そのレーキを使用するべきである。
次のキックの前にバンカーをならすことを怠ったことへの罰は1打である。

 

2-1-9 シューズによるコースへの損傷
ホールが終了した後は、プレーヤーのシューズによるコース上の傷などは直しておくべきである。プレーヤーは、注意深くプレーヤーが原因となったコース内の凸凹や足跡、ボールやプレーヤーによる傷などの損傷を直しておくべきである。 

 

2-1-10 不必要なコース損傷の防止
プレーヤーは、練習のショットでディボットを取ったり、怒りやその他の感情によりシューズでコースを叩いたりして、コースを傷つけたりすることのないようにするべきである。ホールを傷つけないようにするためにも、プレーヤーは、あまりホールの近くに立つべきではなく、旗竿を抜いたり立てたりするときや球をホールから取り出すときは、特にホールに注意すべきである。旗竿は、プレーヤーがグリーンを離れる前に、ホールの中に正しく戻しておくべきである。プレーヤーはホールの横で跪かないことが求められ、同伴プレーヤーのパットライン上に立ってはならない。これは悪いエチケットとみなされる。

 

2-1-11 無効なゲームの合意
プレーヤーは、規則の正当性を排除することや、受けた罰のいずれも考慮しないことに合意してはならない。もし、プレーヤーに他のプレーヤーの権利に関係する規則を守る意思がない場合は、競技からのそのプレーヤーを失格させることができる。プレーヤーは、プレー中、またはプレー後に重大な違反行為を起こした場合は罰を受ける場合がある。ラウンド/トーナメント終了後の懲戒手続きは、トーナメント失格または将来的な出場停止、エントリー料、トーナメント優勝、あるいは賞金の喪失として適用するものとする。

 

2-2 – ゲーム中
2-2-1 規則の知見
プレーヤーは、フットゴルフのゲームの規則について正しい知識を持ち、フットゴルフで使われる定義や表現を正しく解釈して使用する責任を負う。悪い助言(例:不正確な裁定や不干渉など)をするプレーヤーやマーカーは、各事例につき1打の罰を受けるものとする。不干渉は、プレーヤーのマーカーかプレーヤー自身に適用される。

 

2-2-2 ボールの動きに影響を与える、あるいは物理的条件を変えること
プレーヤーは、プレー中のボールの動きに影響を与える意図で動作を実行する、あるいはゲーム全体に影響を及ぼすことを意図し物理的条件を変えてはいけない。罰は一打。
例外:あらゆるプレーヤーに属する用具は、衝突を避けるためにボールが動いている間に動かされなければならない。(規則4-1-14)
加えて、プレーヤーはボールの動きを止めるために用具や障害物を動かしてはならない。この時の罰は競技失格。
例外:ボールがウォーターハザード、アウトオブバウンズ、またはボールを回収しにくいと考えられるその他の区域に向かってキックされた場合、時間を節約するために、他のプレーヤーまたは観客にそれらの区域にボールが入る前にボールを止めるように求め、起こり得る状況に従ってプレーを継続できることとする。

 

2-2-3 スタート時間
スコアカードを受け取り、指定されたスタート・説明の時間に指定されたスターティングティーで準備をしておくことはプレーヤーの責任である。グループの最初のキックの後に到着したプレーヤーは、そのホールのパー数に10を足したスコアとなる(パー3の場合は13)。それに続くホールでも同じ裁定が続く。

 

2-2-4 プレーの準備
プレーヤーは、自分たちのプレーする順番になったらすぐにプレーできるようにしておかなければならない。全てのプレーヤーが1ホールを終えたら、全てのプレーヤーはグリーンをすぐに離れるべきである。プレーヤーがプレーする準備ができていなければ、「スロープレーの罰」を受ける場合がある。

 

2-2-5 不当の遅延;スロープレー
プレーヤーは不当に遅れることなく、委員会が設定したプレーのペースに従ってプレーしなければならない。あるホールのプレーを終えた後から次のホールのために準備する間も、プレーヤーはプレーを不当に遅らせてはならない。マーシャル、またはマーシャルがいない場合、同伴プレーヤーは、不当にゲームを遅らせる、あるいは全体を遅らせているプレーヤーに(委員会による規定した時間に従い)注意を与えるべきである。プレーヤーの遅延が続く場合には、この規則違反の罰を適用する場合がある。前のホールが空いている時は、グループは「遅れている」と見なされる。グループが、後ろのプレーヤーの前に単にいるのではなく、先行しているプレーヤーについていくことは重要である。

 

2-2-6 ラウンドを終える時間
各グループは、タイムチャート(フライトスタート)に従ってラウンドを完了するための特定の時間が割り当てられるものとする。グループがチャートより遅れを取ったら、チャート上のポジションに戻るようにしなければならない。割り当てられた時間には裁定と歩く時間も含まれ、余裕を持って算出される。グループが、チェックポイントとなるホールを、割り当てられた時間よりもかかって終了したとき、その組はアウト・オブ・ポジションであるとする。グループがチェックポイントでアウト・オブ・ポジションである時は、トーナメントディレクターにより通告され初回の警告を受ける。そのグループは、次のチェックポイントでポジションを回復することが求められる。次のチェックポイントでそのグループが、まだアウト・オブ・ポジションである場合は、グループは最終警告を受けトーナメントディレクターかマーシャルはそのグループを監視するものとする。そのグループのプレーヤーのいずれかが、何も対策を講じない同伴プレーヤーを憂慮している場合、マーシャルがそのグループを監視しそれぞれのプレーヤーの時間を計測するものとする。トーナメントディレクターは、「プレーヤーの計測」に従って各プレーヤーを計測する。


2-2-7 プレーヤーの計測
一人のプレーヤーのプレーが遅い場合、トーナメントディレクターは関わるプレーヤーの時間を計測し、次を使用してプレーヤーたちのプレーが遅いかを判断するものとする。計測される時間には、ヤーデージ、アライメント、意思決定の時間も考慮される。時間計測は、最初のプレーヤーがそのプレーヤーのボールに到達するか前のキックが止まる、あるいはマークされるとすぐに始まるものとする。
最初のプレーヤー:コースの各区域でボールが静止したときから60秒。
続くププレーヤーたち:コースの各区域で直近にプレーされたボールが静止したときから40秒。グループをあるべきポジションに回復させようとしていないとみなされたプレーヤーは罰が科せられる(これにはグループに属していない他のプレーヤーと話しをしたり、次のティーではなくグリーンでスコアをつけることなどが含まれる)。
スロープレーの罰:
1.    「遅れている」グループへ最初の警告
2.    グループかプレーヤーへ最終警告
3.    プレーヤーかププレーヤーたちへ1打罰
4.    プレーヤーへの2回目の罰は失格となる

 

2-2-8 アドバイス
規定されたラウンド中、プレーヤーは、そのコースで競技をしている人にアドバイスを与えたり、受けたり求めることができるが、それは同じグループ内に限られる。プレーヤーは、ゲームの線を示すことを求めることはできるが、ショットする間は、そのプレーヤーが要求しても、誰もこの線やホールを越えたその先方の延長線上に立つことはできない。プレーヤーによって置かれたか、プレーヤーも承知の上で置かれたゲームの線を示すマークは、ショットする前に取り除かなければならない。同グループ以外の者にアドバイスを要求したり与えたりしたプレーヤーは1打罰を受けるものとする。悪い助言(例:不正確な裁定や不干渉など)を与えるプレーヤーやマーカーは、各事例につき1打罰を受ける。

 

2-2-9 グリーン上
グリーン上では、プレーヤーは他のプレーヤーがキックする時に、その他のプレーヤーのパットの線の上にいたり、パットの線の上に影を作るべきではない。プレーヤーは、全てのプレーヤーがホールを終えるまでグリーンゾーン上にいるべきである。
プレーヤーがパットの線にいた時の罰:
1.    プレーヤーへ最初の警告
2.    プレーヤーかプレーヤーたちへ1打罰
3.    プレーヤーへの2回目の罰は失格となる
例外:チーム戦ではパートナーはパットの線を見る場合がある

 

2-2-10 ホールアウトの不履行
いかなるホールやゲームの方式において、プレーヤーがボールをホールに入れず、その誤りをプレーヤーが次のティーインググラウンドからキックをする前に(ラウンドの最終ホールでは、そのグリーンを離れる前に)訂正しなかったときは、そのプレーヤーのスコアはそのホールのパー数に10を足したものとする。(例:パー3であれば13)

 

2-2-11 練習
1.    ラウンド前やラウンドとラウンドの間
競技前、プレーヤーはコースのあらゆる区域で練習することは許可されていない。許可されている場合は、トーナメント団体はプレーヤーに練習が可能な区域と時間を知らせることとする。練習が許可されている状況下では、それは委員会によって明確となっているものとする。競技のフィールドであるフットゴルフコースのいかなる箇所からのいかなるショットは練習とみなされる。コースに沿ってスターティングエリアにボールをキックして向かう(例:ショットガン競技などで)ことは練習とみなされ、禁止とする。プレーをせずにコースに沿って歩いている間は、プレーヤーはボールを手に持っていなければならない。
2.    ラウンド中
ゲーム中に練習のキックをしてはならない。同様にホールとホールの間でも練習のキックをしてはならない。どのホールにおいても、パットを繰り返すことは練習とみなす。
ボールをホールから取り除く時、ボールをキックしてどける、あるいは次のホールに向けてキックすることは認められない。
注:それぞれの練習での罰は1打

 

2-2-12 ボールの変更と修正
プレーヤーは、ホール中に自身のボールを変える(ロストボール、暫定球や取り替えられた球を除く)、あるいは修正(圧力など)できないが、ホールとホールの間では認められている。

 

2-2-13 処置についての疑問
1.    ストロークプレーにおいて、プレーヤーの知識では解決できない状況がある場合には、プレーヤーは、その疑問についてトーナメントから権限を与えられた者かルール委員会のいずれのメンバーに助言を求めなければならない。これについてゲームを遅らせることが不可能な場合は、(2つのボールでプレーする)両方の「プレーの状況」をプレーすべきであり、これはプレーヤーが、プレーヤーたちが処置に対する疑問の対象となる規則を適用する方としない方の状況でプレーすべきであることを意味する。次にプレーヤーたちは、スコアカードを提出する時に、後に議論するためにそのゲームの状況を書き留めなければならない。
2.    マッチプレーで処置についての疑問や紛議がプレーヤー間に生じた場合、プレーヤーはクレームを出すことができる。クレームは、いずれかのプレーヤーが次にキックする場所からゲームを続ける前か、マッチの最終セクションの場合はグリーンを離れる前に提出すべきである。委員会から正式に権限を与えられている人を合理的な時間内に見つけられない場合、プレーヤーたちはプレーを遅らせることなくマッチを続けなければならない。委員会は、クレームを出しているプレーヤーが、次のことをそのプレーヤーのグループの全プレーヤーに告げている場合に限り、マッチ後にそのクレームを取り上げる。
・ゲーム中、プレーヤーがクレームを提出したい事実がある
・ゲーム終了時、プレーヤーがクレームを提出したい事実がある
・その状況の事実、そして
・プレーヤーが疑問への裁定を受け入れる意思がある

 

注:公式のスコアカードに署名され委員会に提出された後は、クレームは認められない。

 

2-2-14 一致しないスコア
署名されたスコアカードが委員会に提出されるときにスコアが一致しない場合、以下のペナルティが適用される。
1.    1ホール以上のプレーヤーのスコアが実際のスコアよりも少ない=失格
2.    1ホール以上のプレーヤーのスコアが実際のスコアよりも多い=スコアはカウントされる

 

マーカーと最終的にはプレーヤーの両方が、そのスコアカードと各ホールのスコアについて責任を負う。委員会は合計スコアを計算し、それを最終的なスコアとする。

 

2-2-15 不完全なラウンド
プレーヤーは、プレーを止める必要がある場合(ケガや不健康な場合など)、プレーを止めることができる。残ったプレーヤーたちは、規則に従っていることを明確にするためにスコアカードを再調整しなければならない。ラウンドを完結していないプレーヤーたちは、競技の50%以上が終了していれば、残りのホールのスコアがパー数+10打となる。それ以外の場合、プレーヤーたちは失格とする。

 

2-2-16 ボール位置の確認
ボールをマークする標準的な手順以外(例:ボールが外部要因により動いたりそれたりするなど)でボールをリプレースするプレーヤーは、グループの他のプレーヤーから事前承認を常に求めなければならない。


2-2-17 適用できる規則がない場合
規則でカバーできない争点がある場合は、裁定するトーナメント当局に相談し、公正の理念に基づいて裁定されるべきである。どのような裁定も、プレーヤーが優位に立とうとしている、あるいは優位に立っているかで判断される。
 
2-3 -シューズと服装 
2-3-1ふさわしいシューズと服装
フットゴルフをプレーするためのふさわしいシューズは、人工芝用かインドアスポーツ用に作られたものに限られるべきである。ゴルフシューズ、スポーツの範囲内でトラクションがあるシューズ、先端が強化/改良されたシューズは着用できない。いかなるクリーツ(スパイク)も認められていない。FIFGの公式トーナメントにおいて、ふさわしい服装は、ゴルフスタイルの短パン(女性は短パンかスカート)と襟付きのシャツ、ロングソックスで常に膝まで着用していなければならない。しかしながら、通常時の服装はクラブハウス内を含め、大会開催地に従い敬意を表したものでなければならない。トーナメント委員会はこれらのガイドラインに対する責任を負うものとする。特有の天候用の服装は認められる。コースやクラブハウスで不適切なシューズや服装を着用しているプレーヤーは、失格となる場合がある。


2-3-2 シューズと服装の変更
プレーヤーは、プレーが遅れなければホールとホールの間のみ、破損していればシューズと服を変えることができる。規定のゲーム中、プレーヤーのシューズが破損した時は、プレーヤーはそのゲームが終了するまで破損したシューズを使うことができ、修理する、あるいは許可された制限の中で他のシューズと交換することができるが、履かずに続けることはできない。

2-3-3 シューズを着用しないキック
プレーヤーは、いかなるキックのためにもシューズを脱ぐことはできない。罰は1打で打ち直しとなる。

 

Part 3 – 用語の定義

3-1 – 通則 
3-1-1 アドバイス(助言)
「アドバイス(助言)」とは、プレーヤーのプレー上の決断や、キックの方法や選択に影響を与えるような助言や示唆をいう。規則や距離、障害物の位置やグリーンの旗竿など周知のこともアドバイス(助言)と見なされる。規則2-2-8を参照。

3-1-2 ボールマーカー
ボールが「マークされた」時や「つかまれた」時にボールの位置を定めるために使用されるもの。ボールマーカーは円状で平らでなければならず、直径60mm、高さ5mmを越えることはできない。
注意:プレーヤーが変形のマーカーでゲームをスタートすることは認められていない。

3-1-3 キャディ
「キャディ」は、ゲームの間、プレーヤーについて行くことを認められた人であり、プレーヤーに助言する、あるいは助けることができる。キャディは、競技が始まる前に委員会に通知しなければならない。同組のプレーヤーであってはならない。キャディは、キックの際、意図するプレーの区域やプレーの線上に立つことはできない。また、善行と敬意に関する全ての規則に従わなくてはならない。またプレーヤーのスコアカードを管理することはできない(罰1打)。キャディが規則に違反した事案はプレーヤーのスコアに適用される。

3-1-4 委員会
「委員会」とは競技を管理する委員会をいう。コース上の責任を担う委員会である。

3-1-5 携帯品
「携帯品」とはプレーヤーが身に着けている、または持っている全てのものをいう(これはバッグや予備のボール、ティー、傘だけに限らない)。「携帯品」にはプレーヤーのキャディも含まれる。プレーヤーのグループに属するゴルフカートや動いているデバイスは、キックしているプレーヤーに属するものとみなす。
プレーヤーは飛距離計測器や距離の案内を使用することが認められている。コース上で携帯するデバイスは音を出さないようにする必要がある。

3-1-6 外的要因・局外者・外部要因
「外的要因」とは、トーナメントディレクターやマーシャルを含め、グループのゲームに関与していないあらゆる物体、動物、個人をいう。同グループのプレーヤーは外的要因ではないが、他のグループのプレーヤーは外的要因である。風は外的要因とは見なさない。

3-1-7 オナー
スタートラインから最初にプレーするプレーヤーが「オナー」とする。

3-1-8 マーカーとプレーヤー
「マーカー」は、「プレーヤー」と呼ばれる競技者の結果を記録しゲームを管理するために委員会によって指名された人をいう。各グループでは、全てのプレーヤーは同時に誰かの「プレーヤー」と「マーカー」である。

3-1-9 マーシャル/レフェリー
「マーシャル」とは、規則問題を判定し規則を適用するために委員会によって任命された人をいう。マーシャルは、直接目にしたり、それについて調べたり、いかなる調査のすぐ後に、規則違反について対応しなければならない。マーシャルは、ホールの近くに立ったり、ホールの位置を示したり、球を拾い上げたり球の位置を示すことができる。

3-1-10 罰打(Penalty Stroke)
「罰打」とは、決まった規則に対してプレーヤーのスコアに加えられる。特に明記されていない限り、一般的な罰は1キックである:例えば、罰が第1打後に起こると、ボールが止まったところから正しい規則と関連する罰を適用した後で第3打として続ける、など。罰打は、規則違反ごとに課せられる。

3-1-11 使用される語彙
フットゴルフの規則は、非常に正確かつ注意深く書かれている。使用される異なる言葉は以下のようにみなされるべきである:
1.    できる/ことがある=任意
2.    べき=推奨
3.    ならない/必須=義務(遵守しない場合は罰則が科される)
4.    再び行う/繰り返す=ボールの元の位置からショットを繰り返す
5.    リプレース=ボールを元の位置に落とす

3-2 – プレーの区域
3-2-1異常なコース状態/危険なコース状態

3-2-1.1 異常なコース状態
「異常なコース状態」とは、普通ではなく予期できない状態であるあらゆる区域のことであるため、通常よりも異なった状態をいう。これは、カジュアルウォーターや修理された芝、タイヤか乗り物による傷、修理中のホール、穴掘り動物、爬虫類・鳥類による排せつ物や通り道、大きな石、木、管、地面から表れているその他の予期せぬ物質、示されていない明確に作られたグリーンスタッフによる修理地の区域に限らない。異常なグラウンド状態は、関連ある職員が認めた場合は、バンカーを含んだペナルティエリアを除くコース上の全ての区域とみなすことができる。

意図するプレーの線=グリーン:適用、フェアウェイ/ラフ:不適用、ペナルティの区域:不適用
スタンス=グリーン:適用、フェアウェイ/ラフ:適用、ペナルティの区域:不適用
ボールの位置=グリーン:適用、フェアウェイ/ラフ:適用、ペナルティの区域:不適用*

*例外:バンカー内のカジュアルウォーターと修理地にあるボールの位置は、救済を受けられる。

プレーヤーは、ニヤレストポイントの救済の規則に従わなくてはならない。

 

注:芝がある、あるいは芝が少ない箇所、斜面、または水を抜くための側溝は異常なコース状態とは見なさない。

 

3-2-1.2 危険なコース状態
ボールがウォーターハザードの端にボールが止まっている時にワニがボールのそばにいたり、タゲリ(鳥)の巣、スズメバチの巣などに止まっている時などの外部要因により、プレーヤーが体を危険にさらすことなくそのボールでプレーできないあらゆる状況をいう。

危険なコース状態とは、コース内の全ての区域で見なされ、プレーヤーは、グリーンゾーン外の意図するプレーの線を除き、救済を受けることができる。

意図するプレーの線=グリーン:適用、フェアウェイ/ラフ:不適用、ペナルティの区域:不適用
スタンス=グリーン:適用、フェアウェイ/ラフ:適用、ペナルティの区域:適用
ボールの位置=グリーン:適用、フェアウェイ/ラフ:適用、ペナル
ティの区域:適用

プレーヤーは、ニヤレストポイントの救済の規則に従わなくてはならない。

注:ボールがペナルティエリアの中にある場合は、プレーヤーはそのペナルティエリアの中で救済のニアレストポイントを見つけなければならない。

 

3-2-2 バンカー
「バンカー」は、完全に芝か土に囲まれている特別に設けられた砂の区域である。芝か土で縁取られていない砂の区域は「荒れ地」とみなされ、プレーの本則が適用される。バンカーの限界は垂直に下方に及ぶが上方には及ばない。ボールがバンカー内にあるか一部でもバンカーに触れているときは、そのボールはバンカー内にある。ボールがバンカー内にある時は、プレーヤーの位置に関わらず全ての規則が適用される(例えば、ボールはバンカー内だがプレーヤーがバンカー外の時)。

 

3-2-3 カジュアルウォーター
「カジュアルウォーター」とは、(例えばフェアウェイの中央など)そこにあることが予測されない、プレーヤーがポジションを取る前や後に見えるコース上にある一時的な水溜りをいう。雪と自然の氷(霜を除く)は、プレーヤーの選択によりカジュアルウォーターかルースインペディメントとして扱うことができる。露と霜はカジュアルウォーターではない。もしプレーヤーがボールの隣でスタンスを取る際にその上におり、水が地面から噴出すれば、それはカジュアルウォーターであるとみなす。

このような場合は、救済のニヤレストポイントの規則が適用される。

 

カジュアルウォーターは、バンカーを含めたペナルティエリアを除いたコースのいかなるエリアで見なされるが、プレーヤーは、意図するプレーの線上から救済を受けることができるのはグリーン上のカジュアルウォーターのみである。

 

意図するプレーの線=グリーン:適用、フェアウェイ/ラフ:不適用、ペナルティの区域:不適用
スタンス=グリーン:適用、フェアウェイ/ラフ:適用、ペナルティの区域:不適用
ボールの位置=グリーン:適用、フェアウェイ/ラフ:適用、ペナルティの区域:不適用*

 

*例外:バンカー内のカジュアルウォーターにあるボールの位置からは救済を受けられる。

 

3-2-4 コース
「コース」とは委員会が定めた境界の内側全域をいう。コースのあらゆる外部境界はアウトオブバウンズと見なす。

3-2-5 ドロップゾーン
「ドロップゾーン」は、プレーヤーが、特定の修理地、特定のウォーターハザードまたはその他のアンプレヤブルな特定の状況から救済を受けた後にプレーを再開しなければならない委員会が定めた指定された場所である。したがって、このような場合、プレーヤーは、「救済のニヤレストポイント」または「等距離ポイント」という規則を適用してはならない。

3-2-6 フェアウェイ
「フェアウェイ」は、ティーインググラウンドとグリーンを結ぶ、入念に刈り込まれた明確に定義された区域である。ボールの底がフェアウェイに接触している時、そのボールはフェアウェイ上にあるとみなされる。

3-2-7 旗竿または旗棒またはピン
「旗竿」とは、ホールの位置を示すためにホールの中心に立てられた旗がついている垂直のピンをいう。旗竿は円形で、衝撃を和らげる、あるいは球の動きに不当に影響を与える可能性がない適切な素材のものであるべきである。
ホールか旗竿に傷がついた場合:旗竿が直立状態である限り旗竿を「持つ」ことができ、プレーヤーが有利にならない方法で持つことができる。

3-2-8 グリーンゾーン

ホールが位置する区域のこと。この区域は線や地理的な形状(ゴルフのグリーンなど)で定めることができる。ボールが、その一部またはその膨らんでいる部分が「グリーンゾーン」に触れている時は、そのボールはグリーン上にあるボールである。ボールが線に触れているときはグリーン上にあるとされる。グリーンの境界が規定されていない場合は、ボールがホールから最大で3メートル以内にあるか、規定されていてハザード内にない時、そのボールは「グリーンゾーン」にあるボールである。

 

3-2-9 修理地
「修理地」とは、委員会か委員会から権限を与えられている人からの指示により(通常は青杭で)示されたコース内のあらゆる場所である。その全ての場所と修理地内にあるあらゆる自然物または人工の要素は、修理地の一部である。修理地には、積み上げてある自然または人工の他に移される資材も含まれる。杭で支えられているか新植された木も修理地である。
・修理地の限界が杭によって定められている場合、その杭は修理地の一部であり、その修理地の限界は最も近い杭の外側の地表レベルの点によって決められる。
・修理地を示すために杭と線の両方が使われる場合、杭は修理地であることを示し、線は修理地の限界を定める。
・修理地の限界が地面上の線で定められている場合、その線自体は修理地の一部である

修理地の限界は垂直に下方に及ぶが上方には及ばない。ボールが修理地内にあるか、一部またはその膨らんでいる部分が修理地に触れているときは、そのボールは修理地内にあるボールである。

 

プレーヤーは、修理地が意図するプレーの線、スタンスまたはボールの位置にかかる状況において(ボールがラフにある時も)救済を受けることができ、救済のニヤレストポイントからプレーする。修理地の限界を定めるため、あるいは修理地であることを示すために使用される杭は障害物である。この線に触れているボールは修理地内にあるボールであるとみなされる。

 

ウォーターハザードを除くコースのいかなる区域は修理地とみなされることができる。

 

注:あらゆる修理地内ではプレー、ステップ、助走は禁止されており、委員会は時にドロップゾーンを導入する場合がある。

 

意図するプレーの線=グリーン:適用、フェアウェイ/ラフ:不適用    ペナルティの区域:不適用
スタンス=グリーン:適用、フェアウェイ/ラフ:適用、ペナルティの区域:不適用
ボールの位置=グリーン:適用、フフェアウェイ/ラフ適用、ペナルティの区域:不適用*

 

*例外:バンカー内の修理地内にあるボールの位置は、救済を受けられる。

 

3-2-10 ホール
「ホール」の直径は50〜52センチ、深さは少なくとも28センチ以上とする。これらの数字に合わないあらゆるホールは、FIFGの規則委員会により規定されていない限り、無効とみなされる。

3-2-11 動かせない障害物
動かせない障害物は、コース上にある(人により作られた)あらゆる人工物をいう。フットゴルフのティーマークとアウトオブバウンズを定める白杭は障害物ではなく動かすことはできない。簡単に取り除けない人により作られた物体は動かせない障害物とみなす。動かせない障害物には、小道、ケーブル、電柱、排水溝の格子、スプリンクラー、マンホール、スタンド、トーナメントの資材、クラブハウスまたはコース内の家を含む、その他の地面の上にあるか固定された人工の物体も含まれる。

 

これらは、動かせない障害物から救済のニヤレストポイントを見つけることができる状況である。

意図するプレーの線=グリーン:適用、フェアウェイ/ラフ:不適用、ペナルティの区域:不適用
スタンス=グリーン:適用、フェアウェイ/ラフ:適用、ペナルティの区域 不可:不適用
ボールの位置=グリーン:適用、フェアウェイ/ラフ:適用、ペナルティの区域:不適用


3-2-12 ルースインペディメント
「ルースインペディメント」とは自然物であり、次のものを含む。
1.    小石、木の葉、小さなまき、木の枝など
2.    動物の糞
3.    ミミズ、虫類、その他類似のもの
4.    固まっていない砂と土
 
前記のものであっても次のものは除く。
1.    固定されているもの、生長しているもの
2.    地面に固くくい込んでいるもの
3.    ボールに付着しているもの

 

プレーヤーは、次の状況においてルースインペディメントを取り除くことができる。

 

意図するプレーの線=グリーン:可能、フェアウェイ/ラフ:可能、ペナルティの区域:不可能
スタンス=グリーン:可能、フェアウェイ/ラフ:可能、ペナルティの区域:不可能
ボールの位置=グリーン:可能、フェアウェイ/ラフ:可能、ペナルティの区域:不可能

 
雪と自然の氷(霜を除く)は、プレーヤーの選択でカジュアルウォーターかルースインペディメントとして扱うことができる。露と霜はルースインペディメントではない。

3-2-13 動かせる障害物
コース上にある(人による作られた)あらゆる人工物である。フットゴルフのティーマーカーとアウトオブバウンズを定める白杭は障害物ではなく、動かすことができない(注を参照)。障害物を特別な労力を要せずに、不当にプレーを遅らせることなく、しかも物を壊したりするようなこともなく動かすことができる場合は、その障害物は動かせる障害物である。公共用サイン、レーキ、距離・ハザード・ドロップゾーンを示す杭、旗竿、カン、ボトル、ゴミ、ゲームの一部ではない(簡単に動かせる)その他の物体は動かせる障害物とみなされ、ショットをする前にプレーヤーによる取り除くことができる。

 

次はプレーヤーが動かせる障害物を取り除くことができる状況である。:

意図するプレーの線=グリーン:可能、フェアウェイ/ラフ:可能、ペナルティの区域:可能
スタンス=グリーン:可能、フェアウェイ/ラフ:可能、ペナルティの区域:可能
ボールの位置=グリーン:可能、フェアウェイ/ラフ:可能、ペナルティの区域:可能


3-2-14 アウトオブバウンズ
「アウトオブバウンズ」とはコースの境界の外側や、白杭と(または)地表にある白線などで示されたコースの境界を越える区域をいう。
・アウトオブバウンズが杭や柵によって定められているか、または杭や柵の外側に位置している場合、アウトオブバウンズの線は、斜めの支え以外の地表レベルの柵柱か、柱の一番外側の点によって決められる。
・アウトオブバウンズを示すために杭か線が使われている場合、杭はアウトオブバウンズであることを示し、線はアウトオブバウンズを定める。
・アウトオブバウンズが地上の線によって定められている場合、その線はアウトオブバウンズの内側である。この線に接しているボールのあらゆる部分はインバウンズである。
杭が地面に倒れる、あるいは元の場所にない場合は、元の位置に戻さなければならない。元の位置が見つからない、または明確に示されていない場合、その杭は境界線の一部とはみなされず、境界線は手前の杭と次の杭の間とする。

 

アウトオブバウンズの線は垂直に上下に及ぶ。ボール全体がアウトオブバウンズにあるか、地面の上にあるその垂直投影が(ボールの両側にある2本の白杭を結んだ地面の上に定義された架空の)線の外側にある場合、その球はアウトオブバウンズである。プレーヤーはインバウンズにある球をプレーするためにアウトオブバウンズに立つことができる。壁、柵、杭、レールなどアウトオブバウンズを定めるものは、障害物ではなく、固定物とみなされる。この線に接しているボールはアウトオブバウンズではない。規則4-1-13を参照。

 

アウトオブバウンズを示す白杭は障害物ではなく、常に取り除くことができない。意図するプレーの線、スタンス、ボールの位置にある白杭から、プレーヤーが救済を受けるようなことはない。

 

3-2-15 杭(白、赤/黄、青、その他)
杭はコースに沿って異なる区域を定めるために配置され、もしその杭が意図するプレーの線、スタンス、ボールの位置を妨げている場合、コースのあらゆる区域から取り除くことができる(白杭を除く)
・白:アウトオブバウンズを定める; 動かすことはできない。
・赤/黄:ラテラルウォーターハザード/ウォーターハザードを定める; 動かすことができる。
・青:修理地を定める; 動かすことができる。
・その他:その他の杭(例えば緑、距離を示す杭など)は動かすことができる。
注:全ての杭は次のショットの前には元の位置に戻さなければならない。杭を抜いたプレーヤーに1打罰が課せられる。

3-2-16 ティーゾーン
「スターティングプレース」は、それに対応するホールのプレーをスタートする場所をいう。これは奥行き2メートルの長方形の区域で、その前方と横の辺は2つのティーマーカーの外側の限界を表している。プレーヤーのボールは、ティーインググラウンド内に置かなければならない。ボールの全てがスターティングプレースの外側にある場合、ボールはスターティングプレースの外にある。トーナメントプレーにおけるFIFGガイドラインでは、横の辺は最低3メートルとする。ティーマーカーはいかなる時も動かせない。ボールの投影がこの線に触れていると、このボールはティーゾーンの中にあるボールとみなす。

 

ティーマーカー(同じホールのもの、または別のホールのもの)は障害物ではなく、いかなる時も取り除くことはできない。ティーマーカーが意図するプレーの線上にあることは、プレーヤーが救済を受ける状況ではない。プレーヤーは、ティーマーカーが自分のスタンスやボールの位置にある場合のみ、救済を受けることができる。

 

3-2-17 ウォーターハザードまたはペナルティエリア(ウォーターハザード-黄色、ラテラル-赤)
「ウォーターハザード」とは黄杭か赤杭そして(または)地面の上の同じ色の線などで示されたコース内のいかなる区域をいう。ペナルティエリアは委員会が定め、水または荒れたエリアを含むこともあれば、含まないこともある。
注:ペナルティエリアが、赤か黄色の杭や線で示されていない場合は、その妥当性をプレー中のトーナメントの権限を持つものにより決定されるものとする。プレーヤーはマーシャルに問い合わせるか規則2-2-13に従わなくてはならない。
ウォーターハザードの限界内のすべての地面や障害物そして水は、そのウォーターハザードの一部である。
・ウォーターハザードの限界が杭によって定められている場合、その杭はそのウォーターハザードではない。
・ウォーターハザードを示すために杭と線の両方が使われる場合、杭はそのハザードがウォーターハザードであることを示し、線は地面の上のそのハザードの限界を定める。
・ウォーターハザードの限界が地上の線で定められている場合、その線自体はウォーターハザード内ではない。

ウォーターハザードの限界は垂直に上下に及ぶ。ボールかその垂直投影全体がウォーターハザード内にあれば、そのボールはウォーターハザード内にあるボールである。
ウォーターハザードの限界を定めるため、あるいはウォーターハザードであることを示すために使用される杭は障害物である。ボールの投影がこの線に触れていると、このボールはウォーターハザード外にあるボールとみなす。
規則4-3-2と4-3-3を参照。

3-2-18 目的外のグリーン
「目的外のグリーン」とはプレー中のホールのグリーン以外のすべてのグリーンをいう。委員会によって別の規定が設けられている場合を除き、目的外のグリーンという語の中にはコース内の練習グリーンや練習用のアプローチグリーンを含む。

3-2-19 目的外のホール
「目的外のホール」とは、そのグループによってプレー中のホール以外のすべてのゴルフまたはフットゴルフのホールをいう。プレーヤーは、もしボール、スタンス、意図するプレーの線を妨げているなら、罰なしで目的外のホールから救済を受ける資格がある。(救済のニヤレストポイント)

3-3 – ボール
3-3-1 ボール

フットゴルフのプレーで使用されるボールはサッカーで使われる公式サッカーボールの5号球とする。外周は68〜70センチで、重量は400〜500グラム以内である必要があり、空気のみで膨らませてあるべきである。その他のボールは禁止であり不正のボールでプレーするプレーヤーは失格となる。ボールのプレー特性は、1つのホールをプレーしている間は変えることができない。
注:プレーヤーは、ボールの損傷や紛失を含めたいかなる事態に対応する準備をし、対応を義務付けられるものとする。

3-3-2 「プレー中」のボール
プレーヤーが最初のプレーのラインから最初のショットをすると、その時点でボールは「プレー中」のボールとなる。ボールは、状況が許されているかどうかにかかわらず、紛失したりコースの境界を越えたり、または持ち上げられたり、または他のボールと置き換えられたりしない限り、ホールに入るまでプレー中となる。別のボールと置き換わったボールは、「プレー中」のボールとなる。ボールに触れようと触れまいと、ボールをプレーしようとしたかプレーする意図があれば、それはプレーヤーのスコアにカウントされる。マークされ持ち上げられたボールは、蹴られた時のみ「プレー中」とみなされる。

3-3-3 ホールに入ったボール
ボールがホールの中で静止しその全てがホールの地面の淵よりも下にある時、そのボールはホールに入ったものとする。ホールに入ったその後で飛び出したボールは、ホールに入ったとはみなさない。

3-3-4 ボールへのマークとリプレース
プレーヤーのボールマーカーがボールの位置を定めるために地面の上の適切な場所に置かれたら、ボールがどこにあっても風または外的要因・局外者・外部要因により動いたとしても、ボールはマークされたという。リプレースされ風の影響で動いたボールは、ボールマーカーが取り除かれたとしても、マークされているとみなされ罰なしに元の位置にリプレースすることができる。ボールに触るとき、プレーヤーはボールマーカーが地面にあるようにしなければならない。(例:ボールがリプレースされ風で動いた。プレーヤーはボールマーカーを元の位置に置き、その後でボールをリプレースしなければならない)「ストップ」規則による有効な位置は、プレーヤーがボールに近づきそのボールの位置をマークする間は「ボールがマークされた」位置とみなされる。
注:リプレースしたボールがその位置で止まらない場合、等距離の規則を使い、ホールに近づかないボールが止まることができるニヤレストプレイスにプレースすべきである。

 

3-3-5 ロストボール
次のどれかに当たる場合、ボールは「紛失」したものとみなされ、「プレー中」ではなくなる。
1.    プレーヤーがボールを探し始めてから3分間以内にボールが見つからないか、またはプレーヤーが自分のボールであると確認できない。
2.    プレーヤーが暫定球でショットし、そのボールが「プレー中」のボールとなった。
3.    プレーヤーがリプレースしたボールでショットした
プレーヤーは、同組のプレーヤーの「プレー中」のボールをリプレースのボールか暫定球として使用することはできない。

3-3-6 動かされたボール
ボールがその場所を離れ他の場所で静止したとき、そのボールは「動かされた」ボールである。静止している場所で振動する動きをするボールは「動かされた」ボールではない。

3-3-7 ボールの位置
ボールの位置は以下の通りである。
・    ティーゾーン:ボールを投影したいかなる部分が、少なくとも境界を定める仮想の線に触れていなければならない。
・    フェアウェイ:ボールの底がフェアウェイに触れているそのボールは、フェアウェイの中にあるとみなされる。
・    グリーンまたはGUR:ボールを投影したいかなる部分が、グリーンゾーンに触れているものはグリーン上にあると分類される。
・    ホールの中:ボールとその全体はカップの地表面の下になければならない。
・    アウトオブバウンズ:ボールを投影したいかなる部分が境界線に触れているボールは、インバウンドのボールである。
・    ウォーターハザード:ボールを投影したいかなる部分がハザードの線に触れているボールは、ハザードの外のボールである。
・    バンカー:ボールの底がバンカーの中に触れているそのボールは、バンカーにあるボールである。
障害物(動かせる障害物と動かせない障害物)またはルースインペディメントに関しては、それらがボールに触れている時、それらは「ボールの位置に干渉している」とみなされる。

3-3-8 暫定または一時的なボール
「暫定球」とは、プレーヤーが元のボールの位置か場所が不確かであるときにプレーされるボールである(紛失の可能性がある)。プレーヤーは、ボールが「暫定」であることを宣言することで暫定球をプレーすることを明確にしなければならない。暫定球は、元のボールが間違いなく紛失しているか、アウトオブバウンズであり(または)その暫定球が2度キックされた時、その暫定球は「プレー中」のボールとなる。元のボールが定められた時間内に見つかりインバウンドにあれば、このボールでプレーしなければならない。プレーヤーは、同組のプレーヤーの「プレー中」のボールを暫定球として使用することはできない。

 

暫定球は、プレーヤーがショットに迷っている場合(救済を受ける場合など)でも活用することができる。この場合、プレーヤーはプレー中のボールと暫定球の2つのボールでプレーが可能となる。プレーヤーは、いかなるショットの前に、暫定球とするボールを明確にしなければならない。プレーヤーは、まずプレー中のボールでプレーし次に暫定球でプレーする必要がある。プレー中のボールが規則で認められた場合、そのボールが有効となる(両方の球が規則に従ってプレーされた場合、プレーヤーに選択肢はない)。プレー中のボールが、規則で認められなかった場合は、暫定球が有効となる。

 

3-3-9 リプレースメントボール
リプレースメントボールとは、コースの境界に出て紛失したり、持ち上げたりした元のボールの代わりにプレーして「プレー中」となったボール、あるいは元のボールが損傷したために使うことになったボールのことをいう。
規則3-3-5、3-3-8、4-1-11.1、4-1-11.2に記載されている状況において、プレーヤーは同伴者の「プレー中ー」のボールを自分のリプレースメントボールとして使用することはできない。

3-3-10 誤球
「誤球」とは次のもの以外の球をいう。
1.    プレーヤー自身のボール
2.    プレーヤーの暫定球
注:インプレーのボールには、球の取り替えが許されているかどうかにかかわらず、インプレーのボールに対して取り替えられたボールを含む。

 

3-4 – ショットについて
3-4-1有利な位置
有利な位置とは、後に続くプレーヤーに有利となるかも知れないコース内のあらゆる区域にあるボールの位置や(外部要因や携帯品を含めた)その他の動かすことができる物体をさす。ボールはプレーヤーが優位となるために、コース上にあってはならない。この例は、旗の後ろの合理的な距離内にある、罰となる区域やバンカーの端にボールがあることである。有利という用語は、マークされていないグリーン上にあるボールかグリーンゾーンの周りにあるボールにも適用される。意図するプレーの区域にボールがないことを確実にしてキックすることはプレーヤーの責任である。また、続くプレーヤーに有利にならないようにすることもプレーヤーの責任となる。

 

3-4-2 意図するプレーの線の区域
意図するプレーの線とは、ボールの位置とホールを結ぶ仮想の直線のことである。これはプレーヤーが判断するが、不公平な行動を避けるため、そのグループの他のプレーヤーの同意が必要となる。

3-4-3 ドロップ
フットゴルフでの「ドロップ」は、予測された罰打を受けるか救済を受けた後にコース上に手でボールを置くこと意味する。「フリードロップ」は罰のないドロップである。「救済のニヤレストポイント」を参照のこと。

3-4-4 等距離の地点
仮想の線は旗からボールまで引かれるものとする。等距離の地点とは、ボールがある場所か、(例えばプレーが認められていない場合のグリーンなどから)完全な救済を受けた位置からの等距離にある。プレーヤーには、ボールと旗を一直線に保ったまま左右か後方にボールを動かす選択肢がある。ボールは、等距離の地点を使い救済を受ける時にゴルフのグリーンを越えることができる。

3-4-5 ハザードキック
「ハザードキック」とは、ボールがバンカーやウォーターハザードの内側にある時のテクニックの種類をいう。プレーヤーは、キックをしない足をボールの横に置くだけで、ステップしたり助走せずにキックしなければならない。キックする方の足がボールに触れる前に、軸足を動かすことは認められていない。キックの直前に前方にステップしたプレーヤーは、違反のキックをしたとみなされるが、キックを補助するために、そっと軸足を上げることは認められている。
プレーヤーは、ボールの位置やボール周辺の位置を改善する、あるいはボールの横で素振りすることは認められていない。
例外:キックしたボールが戻ってきてプレーヤーに当たる可能性がある場合は、プレーヤーはボールが当たることを防ぐために軸足を動かすことができる。
注:不正なハザードキックは1打罰となり、プレーヤーはショットし直さなければならない。

3-4-6 障害
障害は、ボールがその状態にあったり触れたりした時、あるいはその状態がプレーヤーのスタンス(3-4-11を参照)やキックの練習をするスペース(プレーする方向に対して)を妨げるときに発生する。また、フェアウェイやグリーンからプレーする際に、そのグリーンやフェアウェイのコンディションがプレーヤーのパットの線や意図したプレーの線にかかる場合にも存在する。

3-4-7 救済のニヤレストポイント
「救済のニヤレストポイント」とは、動かせない障害物、異常なグラウンド状態、目的外のホールによる障害などから罰なしに救済を受ける場合のコース上の基点をいう。
注:ゴルフグリーンからの救済が適用されている時は、等距離の規則に従いプレーしなければならない。

 

救済のニヤレストポイント:
次の条件を満たす、止まっているボールに対して最も近いコース上の1点である。
1.    ホールに近づかない
2.    そこにボールがあれば救済を受けようとしている状態による障害がなくなる所。
注:プレーヤには左右を選択するオプションはない。
救済の手順1:
・ボールの元の位置をマークしボールを持ち上げる
・新たな位置にボールを置く(完全な救済のニヤレストポイントと
さらに任意で2メートル
・同グループの他のプレーヤーたちからの合意を得る
・この時点でボールがインプレーとなり、最初のマークを取ることができる
ボールの元の位置をマークすることが不可能な時(例:水の中など)
救済の手順2:
・新たな位置をマークする(救済のニヤレストポイントと
さらに任意で2メートル
・同グループの他のプレーヤーたちからの合意を得る
・新たな位置にボールを置き、この時点でボールがインプレーとなりマークを取ることができる

3-4-8 前のキックの位置
プレーヤーが前のキックの位置に戻ることを選択する時(例:アンプレヤブルのボールやアウトオブバウンズの時)は、プレーヤーがボールを回収する前にこの位置をマークすることが勧められる。前のキックの場所は同グループの全プレーヤーの合意を得なければならない。

3-4-9 パットの線
「パットの線」とは、グリーン上でパットをした後、プレーヤーが自分のボールが辿ると想定する線をいう。またこの線は、その両側への適度な距離も含む。「パットの線」はホールを越えて続くものとする。

3-4-10 ショットまたはキック
「ショット/キック」は、ボール蹴って動かすという意思とともに足でボールをキックすることによるバックスイングとフォロースルーの動きにより定められる。

 

ボールの横でキックのスイングを練習することは認められているため、それについて罰はない(ボールかプレーヤーがバンカー内であることとボールがウォーターハザードにある時を除く)。
 

プレーヤーは「ショット」するために自身の足のみ使うことができ、体の他の部分がインプレーのボールに触れることは1打罰となり、ゲームを続けるためにそのボールを元に位置にリプレースしなければならない。
 

注:プレーヤーは、キックする際に、手で、固定または成長しているあらゆるものに触れることはできない。(例外:プレーヤーはキックするために地面に横たわることができる)

 

3-4-11 スタンスと助走
「スタンス」はショットするために最低限必要な位置であるとみなすため、身体全体によりカバーされるスペースに加え、意図するプレーの線に対して、ボールの横にある(いずれかの)キックしない方の足をプレースすることでキックの動作をしている間に、身体全体でカバーされる区域も含まれる(例:キックの前に脚が後側に行く)。

 

ショットする目的でボールに近づくプレーヤーのステップは助走とみなされる。スタンスと助走では、ボールまたはショットの状況やライを改善することができない。(規則4-1-1を参照)

 

Part 4 – プレーの状況


4-1 – 通則
本項での規則は「プレーの本則」であり、ボールやプレーヤーがどこにいようと全てのプレーの状況において通則は有効である。

 

4-1-1 状況の改善
救済や罰が適用される状況でない限り、ボールはボールがあるままの状態でプレーされなければならない。
プレーヤーは:
1.    ボールの位置
2.    ボールに対してのスイングを練習する区域、スタンスや助走の区域
3.    意図するプレーの線や、ホールかボールを越えた合理的な延長部分
4.    ボールをドロップあるいはプレースすべき区域
を次の行為によって改善、あるいは改良することは認められていない。
1.    足で地面を押すこと。
2.    生長物や固定物(動かせない障害物と、アウトオブバウンズやハザードの境界を定める物を含む)を動かしたり曲げたり、折ったり壊したりすること。
3.    地面の凸凹を作ったり消したりすること。
4.    露や霜、水を取り除くこと。
5.    気象要素によりプレーヤー自身やプレーの線を保護すること。(例:傘を持つ、または傘をさして覆う、あるいは風や風による動きからプレーヤーを保護すること)

 

ただし、次の行動が起こった時にはプレーヤーに罰はない。:
1.    プレーヤーがショットの準備をする間にプレーヤーの足で地面を軽く押し付ける。
2.    プレーヤーが普通にスタンスを取る。(プレーヤーは、木々やブッシュの中で身体を使ってスタンスを作るために体を使うことは認められているが、手は使ってはならない)
3.    プレーヤーがショットする、あるいはショットのために足を後方に動かし、そのままショットする。
4.    プレーヤーがティーインググラウンド上で地面の凸凹を作る、あるいは取り除く。
ボールが微妙な動きをした場合、プレーヤーはボールを元に位置にリプレースしなければならない。
注:この規則の罰は1打となり元の位置からショットを再開する。
 
4-1-2 スタンスの場所を作る
プレーヤーはスタンスをとるときに両足でボールの周りを踏むことはできるが、スタンスを作るために両足の周りのスペースを改善できない(例:植物やブッシュを触る、あるいは掴む)。
例外:プレーヤーは、木々やブッシュの中で身体を使ってスタンスを作るために体を使うことは認められているが、手は使ってはならない
注:プレーヤーは、キックする際に、固定または成長しているあらゆるものに手で触れることはできない。この規則の罰は1打で元の位置からショットを再開する。

 

プレーヤーがスタンスを作る時にボールが偶然に動いた場合、罰はなくボールはプレーする前にリプレースされるべきである。

 

4-1-3 ボールの捜索
コース上のどこであっても、プレーヤーが(自分か相手の)ボールを探す際は、プレーヤーは長めの芝、ブッシュ、低木などに触ることができるが、それはボールを見つけために必要な程度なことに限られ、常にコースや自然を大切に扱い、ボールの位置、スタンスやスイングをしようとするスペースやプレーの線は改善しないものとする。球が動かされた場合、探しているプレーヤーには罰はなくボールはリプレースされなければならない。

4-1-4 プレーについて(ボール、方法、位置)
4-1-4.1 正しいボールでプレーする
正しいボール(プレーヤーのボールと「インプレー」のボール)でプレーする責任はプレーヤー自身にある。各プレーヤーは自分のボールに識別できるマークを付けておくべきである。プレーヤーが誤球を打った場合、そのプレーヤーは1打罰を受け、正しいボールをキックするか、すぐに規則に従い進めることで、誤りを訂正しなければならない。誤りを訂正しなかったときは、プレーヤーには罰としてそのホールに2打が追加される。もし、誤球が他のプレーヤーのボールであった場合、そのボールの持ち主は誤球のプレーが最初に起きた箇所に(他のプレーヤーの合意を求め)罰なしでボールをプレースしなければならない。

4-1-4.2 正しい方法でプレーする
ボールは直接シューズを履いてキックされなければならず、意図的に押されたり、引きずられたり、踏まれたり、すくわれたり、突き刺されたり、また直接の衝撃ではない他の動作をされてはならない。プレーヤーが、シューズのソールで意図的にボールを蹴る状況はない。この規則の違反は1打罰であり、元の位置からショットを打ち直すものとする。ショットしている間にプレーヤーの体のあらゆる部分がボールに1回以上当たったら(2度打ち)、プレーヤーは当たった全てを「ストローク」としてカウントしなければならず、ボールが止まったところからプレーしなければならない。

 

ショットをしている間に、プレーヤーが同じ動作の最中に誤って体の他の部分でボールを1度以上打った場合(2度打ち)、このプレーヤーはこれを1回のストロークとしてカウントしなければならない。ただし、木や他の物体に当たった後、ボールが体や用具の一部に触れた場合は、1罰打を受けボールが止まったところからプレーしなければならない。

 

強風やひどい状況のためボールが動きプレーヤーの足に当たった場合、これはキックとはみなされず、ボールは元の位置にリプレースされなければならない。

 

ボールがつかまれている時は常に、ボールマーカーは元の位置を示すために地面になければならない。

4-1-4.3 正しい位置からプレーする
プレーヤーが誤所(例:ボールを当てられた後にボールをリプレースする、あるいはボールマーカーの前の位置にボールがある)からボールをキックした場合、プレーヤーは1打罰を受け元の位置からプレーを再開しなければならず、誤所からのキックの後のキックは有効とはみなされない。

 

例えば次のホールでこの違反を認識するなど、プレーヤーが正しい位置からプレーせずプレーを続けた場合、プレーヤーは違反が起きたホールのスコアに2打を追加しなければならない。

4-1-4.4 動いているボールでプレーする
ボールが動いている時は、プレーヤーはショットしてはならない。
この場合、1罰打を受け最後にショットした位置から打ち直すか、打ち直さなかった場合(つまり、そのホールを終えて次のホールに移った場合)は2罰打を受けることとする。

 

注:キックする動きがすでに始まった後に止まっているボールが動き始めた時は、プレーヤーに罰はない。

 

4-1-5 ボールのマーク
ボールの位置は 硬貨か円状の平らな物体(60mm以内)を使い、そのマーカーをホールとボールを結んだ線上のボールの後ろに置くことで示さなければならない。ボールは マークが置かれた後は、全く同じ位置にリプレースされなければならない。プレーヤーは、あらゆる種類の救済を含めてボールを持ち上げる必要がある場合は、最終的にボールが止まる全ての位置をマークしなければならない。ボールかマークのいずれかが地面にない場合、一般の罰が適用される(ボールが誤って動かされた場合は除く)。

プレーヤーのマーカーが障害物となる場合は、プレーヤーの足を距離の目安とすることで左右どちらにでも罰なしで、マーカーを左右に動かすことができる。マークするために使われたそのプレーヤーの足は、元の位置にマーカーを戻す処置を繰り返して、リプレースする足でなければならない。
 

プレーヤーは次の場合において、常にこの規則にある規定された手順に沿って、ボールをマークし、拾い上げ、そしてふかなければならない。:

1.    ボールがゲームの妨げになるため、他のプレーヤーからそのボールをマークするように要求された時。
2.    ボールがグリーン(グリーンゾーン)に中にあるとき(グリーンが示されていない時は、ホールから3メートル以内でその距離でボールがハザードにない時)。グリーン上にあるボールとグリーンに寄ってくるボールの2つのボールが当たった時は、両プレーヤーに1打罰が科せられるものとする。もしグリーン上にあるボールのプレーヤーが「ボールのマーク」規則を考慮しており適正に行動する時間がない場合は、グリーンにボールを寄せているプレーヤーのみに1打罰が科せられるものとする。
3.    障害物を(規則に沿って)取り除かなければならず、そして取り除くことでボールが動くかもしれない時。
4.    
ボールが旗、グリーン、または後のプレーヤーに明らかに有利となる位置(例:ウォーターハザードの端にあり、他のボールがそこに落ちることを防ぐ可能性がある)にある時。グループ内の少なくとも1人のプレーヤーがこの定義に同意した場合、ボールは有利な位置にあるとみなすことができ、このケースで2つのボールがぶつかった場合、グリーンに寄せようとしたキッカーに1打の罰が適用される。グループ内の他の全てプレーヤーがこの定義に同意せず、後のボールが止まっているボールにぶつかった場合、グループ内の他のプレーヤーは警告を受け、ラウンド中に同じ行為を繰り返した場合は1打の罰が適用される。
5.    その時にプレーされているホール中に、ゲームで使っているボールが損傷したとプレーヤーが信じる理由がある場合。プレーヤーは同グループの他のプレーヤーに事前の承認を求めなければならない。
6.    プレーヤーが調べなければならないと信じる理由がある区域にボールがあり、ボールそのものの存在がその調査を不可能にしている時(例えば、ボールがスプリンクラーを覆っていたり、ボールを取り除かないとマンホールが見えないとき)。プレーヤーは同グループの他のプレーヤーに事前の承認を求めなければならない。
7.    規則4-1-6に従い、「ストップ」とコールした時。

 

許可を得ていない、あるいは上記に記載のない状況でマークしたプレーヤーは、1打の罰を受けるものとする。

 

ボールはキックされた時のみ「インプレー」とみなされるため、ボールマーカーが取り除かれた後でボールが動いたら、プレーヤーは罰なしでボールを元の位置にリプレースしなければならない。

 

ボールをドロップしなければならず想定する場所に止まらなかった場合、罰はなくボールはマーカーの前にリプレースされなければならない。

 

リプレースされるボールがその場所に止まらない時は、等距離の規則を使い、ホールに近づかずに、ボールが止まるニヤレストポイントにプレースすべきである。

 

ボールマーカーを地面に置いてプレーすることは、いつでも、コース上のどこであっても認められている。

 

主催者スタッフ、キャディ、競技に参加しているプレーヤーは、他のプレーヤーのためにボールをマークすることが認められている。この場合、ボールはマークした人あるいはマークされたボールの持ち主がリプレースしなければならない。異なる人がボールをリプレースした場合、ボールの持ち主は警告を受け、再度この事案が発生するごとに1打罰を受けるものとする。

 

ボールにマークするように要求されたプレーヤーは、そのグループの他のプレーヤーからボールマーカーを受け取り、それ以降のすべてのボールをマークしなければならない。この手順に従わないプレーヤーは警告を受け、再度この事案が発生するごとに1打罰を受けるものとする。マーシャルまたはトーナメントディレクターだけがこの制裁を課すことができ、グループ内のすべてのプレーヤーに適用される。

4-1-6 ストップルール
ラウンド中はいつでも、そしてコースのどこでも、プレーヤーは「ストップルール」を適用できる。ボールが完全に止まっていた時に限り、(まだマークされていなくても)ボールが動いた場合、プレーヤーは「ストップ」とコールすることが認められており、ボールを最初の位置にリプレースしなければならない。

 

プレーヤーが「ストップ」をコールせず、何らかの理由(外部要因は除く)でボールが動いた場合、プレーヤーは、そのグループの次のプレーヤーが次のショットをするまでは、新しい位置からプレーしなければならない(外部要因で動いた場合、ボールは元の位置にリプレースしなければならない)。ただし例外として、10秒後にボールがホールアウトした時は、グリーン上にボールがない場合でも、元の位置にリプレースしなければならない。

 

ストップルールの手順:
1、プレーヤーは、ボールが止まった時に、手を挙げて「ストップ」と言わなければならない。
2、同グループの他のプレーヤーたちはその位置が有効であるとしなければならない。異議がある場合は多数決とする。(マーシャルかトーナメントディレクターはその状況を裁定できる)
3、「ストップ」をコールしたら、プレーヤーは有効となった位置にマークしなければならない。
4、「ストップ」と宣言した後にボールが動いたら、有効となった位置をボールをマークする位置とみなし、そのボールは他のプレーヤーからの要求がない限り持ち上げられてはならない。

 

4-1-7紛失したあるいは動かされたボールマーカー
4-1-7.1 ボールマーカーの紛失
プレーヤーがボールをマークしその後でゲームを進めるために3分間以内にボールマーカーを見つけることができない場合、1打罰を受け、同グループのプレーヤーの過半数がボールマーカーがあったと考える場所から近い位置であると宣言したところからプレーしなければならない。
例外:ゲームがサスペンデッドされホールを離れた後でボールマークを紛失しても罰はない。

4-1-7.2 動かされたボールマーカー

1.    プレーヤーあるいは他のプレーヤーにより
プレーヤーがボールマーカーを動かした場合、偶然であろうとなかろうと、そのプレーヤーは1打罰を受け、マーカーを元の位置に戻さなければならない。

2.    外的要因・局外者・外部要因により
この場合は、同グループのプレーヤーの過半数が、ボールマーカーが動く前に、それがあったと考えられる場所から近い位置であると宣言したところから罰打なしでプレーしなければならない。

4-1-8 ボールをつかむ
ゲームが始まったら、プレーヤーは、規則かローカルルールにより明確に認められた条件下でない限り、ボールを持ち上げる、あるいはつかむことはできない。ボールを持ち上げることを認められたケースにおいて、プレーヤーは常にマーカーか他のプレーヤーに、ボールを持ち上げることを知らせなければならず、その原因を示し、そしてボールの位置を示すようにする(ボールをマークする)。この手順の後にボールをピックアップすることができる。

ボールがつかまれている時は、ボールマーカーは元の位置を示すために地面になければならない(マークせずにボールをつかんだ場合は一般の罰が適用される)。ボールはマークされた者あるいはボールの保有者によりリプレースされなければならない。

4-1-9 ボールを拭く
プレーヤーは、規則に従ってマークした時かホールとホールの間でのみ、ボールを拭くことができる。プレーヤーは、ボールを拭くためだけにマークする、あるいはピックアップすることはできない(グリーン上にボールがある時を除く)。

4-1-10 アンプレヤブルのボール

プレーヤーは、コース上のいかなる場所であっても自身のボールをアンプレヤブルとみなすことができる。しかしながら、プレーヤーが片方の足を地面についてキックできない木、茂み、植物に引っかかっているボールは、「強制的アンプレヤブル」とみなされる。

この状況では次のような手順を踏むべきである:  ボールが地面よりも上にあるプレーヤーは、その状況となってから、(直接か間接の干渉がない状態で)規則に従いそのボールがプレー可能になるために30秒間の待ち時間がある。この時間の後、ボールはアンプレヤブルと宣告され、もし木/茂みがアウトオブバウンズにある場合、キックは元の位置からやり直され、境界の内側に木/茂みがある場合はアンプレヤブルの規則が適用される。両方の場合において、1罰打が課せられる。プレーヤーがボールをアンプレヤブルと決断した場合、次のいずれかを実行しなければならない。:
1.    ニアレストポイントの救済とさらに2mを使いボールをドロップする、または
2.    ボールが静止している箇所よりも後方で、後方への距離制限はなく、ホールとボールがドロップされた箇所の間が直線上であることをキープしてボールをドロップ。
3.    前のキックをした場所に戻る。

 

4-1-11 破損またはロストしたボール
4-1-11.1 破損したボール
目に見えて破れたり、傷ついたり、変形しているボールは、破損しているボールである。ボールが泥や他の素材で汚れていたり、外面に傷がついていたり、またはデザインが傷ついている場合、それはゲームで使えないボールではない。プレーヤーがホールをプレーしている間にボールが破損したと信じる理由がある場合、規定された規則に従って、ボールが破損しているかどうかを判断するために、罰なしでボールをマークし、ボールを持ち上げることができる。ホールをプレー中にボールがゲームをするために破損していると判断された場合、プレーヤーは罰なしで、元のボールをマークし新しいボールを元のボールがあった場所にプレースすることで、ボールをリプレースすることができる。プレーヤーが、ボールが破損したと信じることができるあらゆる正当な理由なくこの手順を踏まない場合、1打罰が課せられる。破損したボールでプレーすることは認められている。

4-1-11.2 ロストボール
プレーヤーが、ホールをプレー中にボールが行方不明になったと思った場合(例:ウォーターハザードやアウトオブバウンズ)、プレーヤーは時間節約のため、暫定球を元のボールがなくなる前にあった場所に置き、そのボールと取り替えることができる。暫定球は、元のボールが間違いなく紛失したかアウトオブバウンズとなったか、その暫定球が2度キックされた場合、「プレー中」のボールとなる。割り当てられた時間以内に元のボールが発見されアウトオブバウンズでない場合、そのボールでプレーしなければならない。

 

4-1-11.3 破損またはロストしたボールでの処置
プレーは遅れることなく続けなくてはならず、後ろのグループ(1組のみ)は追い越し、追い越されたグループは、追い越したグループがホールを終えた時にプレーを再開しなければならない。プレーヤーがプレーする準備が整っていない場合、そのホールのスコアとボールなしとなった全てのホールのスコアが、最大スコアであるそのホールのパー数+10(パー3の時は13)となる。

4-1-12 プレーの順番
4-1-12.1 ホールのプレーのスタート時
最初のホールでのプレーの順番は、公式の組み合わせ表の順番による。組み合わせ表がないときは、オナーはくじ引きなどで決めるべきである。前のホールのスコアが最少であったプレーヤーが次のホールのオナーである。2番目に少ないスコアのプレーヤーが次にプレーし、以下同様の順番によってプレーする。あるホールで、2人以上のプレーヤーのそのホールのスコアが同じであった場合、次のホールでは前のホールと同じ順番でプレーする。ゲームが違った順番でプレーされても、有利/不利になるために違った順番でプレーされたとみなされない限り罰はない。みなされた場合は、プレーするはずだったプレーヤーと実際にプレーした選手の両者に1打罰が課せられる。

 

例外:チーム戦では、同チームの2人以上のプレーの順番は変更することが認められている。

4-1-12.2 プレー中
競技者たちがそのホールのプレーを始めたら、以後ホールから遠いボールが先にプレーされる。複数のボールがホールから同じ距離にあるときや、ホールとの位置関係が決めにくいときは、プレーの順番はそのホールのスタート時と同じとする。プレーヤーはホールから一番遠いボールの後ろで待つべきであり、そうすることで、次の場合を除き、順番を交代し常にホールから一番遠いボールの後ろにいながら、ホールに近づくこととする。:
1. ボールをマークすることを求められた時で、その場合、プレーヤーは他のプレーヤーの意図するプレーの線やパットの線にいてはならない。
2. ゲーム中のボールが他のグループがプレーしているホールに入り、他のゲームを妨害しており、ボールを早急にマークすることが必要な時。
3. コースの限界に関してあらゆるボールの位置が疑わしい場合にプレーヤーが最初にするべきことは、ショットした場所をマークし、ボールの位置を見るためにそのボールがあるところにプレーヤーの「マーカー」と近づくことである。ボールがアウトオブバウンズである場合、「アウトオブバウンズ」の規則を適用しボールマーカーまで戻り、もしそうでない場合はゲームを通常通り継続するものとする。

 

プレーの前に移動するあらゆるプレーヤーは「礼儀が悪い」とみなされる。ゲームがプレーの順番通りにされていなくても、有利になるためであるとみなされなければ罰はない。(例:プレーヤーは、最小のグリーンゾーン-ホールから3メートル-の中にボールがあれば「タップイン」することができる)みなされた場合は、プレーするはずだったプレーヤーと実際にプレーした選手の両者に1打罰が課せられる。
 

例外:チーム戦では、同チームの2人以上のプレーの順番を変更することが認められている。

4-1-12.3 複数のボールが同時にプレーされる(間違った順番でプレー)
複数のボールが同時にプレーされた場合、ボール同士がぶつからない限り罰はない。プレーヤーが、間違った順番で同時に他のプレーヤーとプレーし、動いているボール同士がぶつかった場合、間違った順番でプレーしたとみなされたプレーヤーは1打罰を受け、元の位置からプレーし直さなければならない。プレーする資格のあったプレーヤーは、罰なしに元の位置からプレーし直す(同グループの他のプレーヤーたちからの事前承認を求める)か、ボールがある場所からプレーすることができる。

4-1-13 アウトオブバウンズ
ボールがアウトオブバウンズであった場合、プレーヤーは初めのボールを最後にプレーした所のできるだけ近くで、1打罰の上、ボールをプレーしなければならない。そのコースの限界に関して、いかなるボールの位置に疑いがある場合、プレーヤーが最初にするべきことは 推測されるボールの位置にたどり着く前に、ショットした場所にマークすることである。ボールが境界の外側にある場合、「アウトオブバウンズ」の規則を適用しボールマーカーのところまで戻ることとする。そうでない場合は、ゲームは通常通り継続される。
プレーヤーが、次のホールで違反に気がつくなど、適切な位置からプレーせずに進行した場合、違反が起きたホールに2打を加えなくてはならない。

4-1-14 止まっているボールが動かされた場合
4-1-13.1 局外者により
外的要因とは、ゲームのグループに関与していないあらゆる物体、動物、個人をいう(マーシャルを含む)。風は外的要因ではない。止まっているボールが外的要因によって動かされても罰はなく、そのボールは、同グループの他のプレーヤーたちからの事前承認を求めるボールの持ち主によりリプレースされなければならない。

4-1-14.2 プレーヤーやパートナー、またはそのキャディか同チームの人により
ホールを通常にプレーしている間に上記のいずれかが、ボールをつかんだり動かしたり故意に触ったり、ボールが動く要因となった場合、そのプレーヤーは1打罰を受ける。次の状況において、プレーヤーが、偶然にボールが動く要因となった場合、罰はない。:
1. ロストボールを探している
2. 規則に沿ってボールをマークしている
3. プレースするかリプレースしている
4. ルースインペディメントを取り除いている
5. 動かせる障害物を取り除いている
6. スタンスを作っている

 

止まっているボールが動かされた場合、そのボールは、同グループの他のプレーヤーたちからの事前承認を求めるボールの持ち主によりリプレースされなければならない。

 

4-1-14.3 相手または相手のチームにより
相手か相手のチームが、偶然かそうでないかに関わらず、ボールを動かしたり、ボールに触れたり、またはボールの動く原因となった場合、相手か相手のチームは1打罰を受け、ボールは元の位置にリプレースされなければならない。

 

4-1-14.4 他の球により
止まっているボールが、他の動いているボールにより動かされた場合、動かされたボールは、その持ち主かボールを動かしたプレーヤーによりリプレースされなければならない。彼らは、同グループの他のプレーヤーたちに事前承認を求めなければならない。

 

4-1-14.5 風により
プレーヤーが「ストップ」をコールせずに、ボールが風により動いた場合、そのグループの次のプレーヤーが次のショットをするまで(この場合、ボールは元の位置にリプレースしなければならない)、新しい位置からボールをプレーしなければならない。

 

注:プレーヤーが適切な位置からプレーしない場合、プレーヤーは1打罰を受ける。

4-1-15 動いているボールが方向を変えられたり止められた場合
4-1-15.1 外的要因により(規則3-1-6)

プレーヤーの動いているボールが(別グループのプレーヤー、物、カートを含む)外的要因によって、偶然に方向を変えられたり止められたりしたら、それは偶然の妨害であり、そのボールは罰なしで元の位置からプレーするか、あるがままにプレーするものとする。この選択はキックするプレーヤーにある。

 

4-1-15.2 プレーヤーやパートナー、またはチームにより
プレーヤーのボールが、キックをするプレーヤー自身(プレーヤー自身の体、用具、ゴルフカートなど)が作り出した状況によって、動いている間に方向を変えられたり止まったりした場合、プレーヤーは1打罰を受け、元の位置からショットをやり直すものとする。ただし、プレーの線の後方でボールの方向が変わったり止まったりした場合は例外とする。

4-1-15.3 相手または相手チームにより
プレーヤーのボールが動いている間に、同じフライトのプレーヤーによるあらゆる状況によって、方向を変えられたり止まったりした場合、(キッカーではない)そのプレーヤーは、そのホールで1打罰を受ける。キックしたプレーヤーは、罰なしで元の位置からプレーし直すか、そのままプレーすることができる。その選択は、キックするプレーヤーのものとする。注:フライト内のキックするプレーヤーと他のプレーヤーが共有するゴルフカートは、関係する両プレーヤーに1打罰となる。ただし、プレーの線の後方にある方向を変えられたり止まったりしたボール、あるいはそのボールがプレーの線の前方にある別のボールをマークするように求められたプレーヤーやその用具に当たった場合は例外である。

 

4-1-15.4 他のボールにより
ショットされたボールが止まっているボールに当たった場合、当たったボールは止まったところから罰なしでプレーされるべきである。(例外:当てられたボールがグリーンゾーンか有利な位置にあった場合、規則に従い当てたプレーヤーに1打罰が適用される)
当てられたボールは規則に従い、罰なしで持ち主か当たったボールの持ち主によりリプレースされるものとする(当てられたボールがグリーンゾーンにある場合は例外とする)。

プレーヤーが他のプレーヤーと同時に間違った順番でプレーし、動いているボール同士が当たった場合、2番目にプレーするとされていたプレーヤーは1打罰を受け、元の位置からショットし直さなければならない。プレーすることが認められていたプレーヤーは、罰なしで元の位置からショットし直す(同グループの他のプレーヤーたちからの事前承認を求める)か、ボールがあるがままの位置からプレーする。

4-2 ティーゾーン
4-2-1 ボールのプレースとキック
スタートする場所にプレーヤーがボールを置くとき、ボールはスタートする場所の中か、その地面または表面に置かれたティーの上からプレーされなければならない。プレーヤーがスタートする場所の外からプレーした場合、プレーヤーは1打罰を受け、スタートする場所からプレーし直さなければならない。プレーヤーがティーゾーンから正しくプレーしない場合、プレーヤーは失格となる。プレーヤーは、地面を改良(例:足で地面を掘ってボールを上げる)することなくボールを置く最良の場所からプレーできる。ボールは、スタートエリアのどちら側からでも出すことができ、2つのティーマーカーの間でボールをキックすることは必須ではない。

4-2-2 ティーの使用

認定されたティーは、以下の寸法の円錐形のものでなければならない:高さ2センチ x 内周4センチ x 底辺7センチ。ティーはティーインググラウンドのみで使用できるものとする。ティーオフでアウトオブバウンズになった場合、ティーインググラウンドから再度ショット際にティーを使用できる。ボールが(何らかの原因で)ティーから落ちる、あるいはショットの準備をしている時にプレーヤーにより取り去った場合、そのボールは罰なしに、再度、置くことができる。ただし、ショット中は、そのボールが動いていようがいまいが、そのショットはどこに落ちようとも有効である。

4-2-3 ティーマーカー

ティーマーカーは、いかなる理由があっても動かすことはできない。この規則の違反は1打罰である。もし、コース上のいかなるホールをプレーしている時に、そのティーマーカーが、スタンス、ボールの位置を妨害している場合、救済のニアレストポイントを適用することができる。

4-2-4 意図するプレーの線にある障害
プレーヤーは、ティーゾーンにいる時、意図するプレーの線の上にあるあらゆる動かせる障害物を取り除くことが認められている(例:ゴルフ用のティーマーカー)。

4-2-5 間違ったティーインググラウンドからプレー

プレーヤーが、正しいホールの間違ったティー(例:男性が女性用のティーからスタートする)からティーオフする、あるいは他のホールのティーからティーオフした場合、プレーヤーはその誤りを正さなければならず、正しいティーから再スタートし、間違ったショットの数に関わらず正しいホールのスコアに1打罰を足さなければならない。プレーヤーが、その違反したホールを終えるまでに、誤りを訂正しない場合、そのホールのスコアはパー数に10打を足したものとする。 

 

4-3 – ペナルティの区域 
4-3-1 通則
ウォーターハザードかペナルティの区域にあるボールについて、プレーヤーは、ハザード内かハザードの外(修理地、水溜り、異常なグラウンド状態、そしてそれに似たもの)の意図するプレーの線の上にあるあらゆる動かせない障害物やルースインペディメントから救済を受けることは認められていない。プレーヤーは、ウォーターハザードかペナルティの区域の内外にある動かせる障害物を取り除くことができる。しかし、プレーヤーは「ハザードキック」を使わなければならない。(規則3-4ハザードキックを参照)。

4-3-2 レッド/イエロー・ペナルティエリア(ウォーターハザード)

ボールがウォーターハザード(赤か黄色の杭、そして/または黄色の線)の中に落ちた時は、プレーヤーは次の方法でプレーを続けることができる。:
1.    プレーの本則に従い、ボールの位置、スタンスまたは(ハザードの外も含めた)意図するプレーの線を妨害しているハザード内の動かせない障害物(修理地、水溜り、異常なグラウンド状態、そしてそれに似たものを含める)やルースインペディメントから救済を受けることなく、あるがままに「ハザードキック」を使う。注:ハザード内での全ての(ショットの)試みは、プレーヤーが最終的に以下の選択肢に従いボールをドロップすることに決めた場合、カウントされる。
2.    1打罰を受け、最後にキックしたところからボールをプレーする。
3.    1打罰を受け、最後にボールがウォーターハザードの限界を横切った地点、あるいはその両側2メートル以内でホールに近づかないところにドロップする。ボールがハザードに入った地点は、垂直に下方と上方に及ぶ。
4.    1打罰を受け、距離の制限なく、ホールとハザードに入った地点を結んだ点からボールをプレーする。もしこれがグリーンサイドである時は、1打罰を受け、ハザードの線の上か、最大両側2メートル以内でホールに近づかないところにドロップすることができる。

 

4-4 – バンカー 
4-4-1 バンカー内のボールかプレーヤー
ボールがバンカー内にあるプレーヤーかバンカーからボールをキックするプレーヤーは、プレーの本則に沿ってそのボールがあるがままの状態でプレーするものとし、「ハザードキック」を使いキックすべきである。バンカー内のボールについて、プレーヤーは、バンカー内や、バンカー外も含めた意図するプレーの線上にあるあらゆる動かせない障害物(修理地、水溜り、異常なグラウンド状態、そしてそれに似たものを含める)から救済を受けることは認められておらず、またボールの位置、スタンスまたは(ハザードの外も含めた)意図するプレーの線を妨害しているバンカー内のルースインペディメントからも救済を受ける可能性はない。プレーヤーは、バンカー内外にある動かせる障害物を取り除くことができる。

 

例外:プレーヤーは、ボールの位置のみを妨害しているカジュアルウォーターや修理地から救済を受けることは認められている。

 

そのため:
1. プレーヤーは、砂を動かすことによりボールのライを改善することはできない
2. バンカーでは、軸足のみスタンスを作れる
3. ボールがバンカーにあるプレーヤーは、自身のボールがバンカーの外に出るまでバンカーをならす、または改善できない。(例外:そのボールが、他のプレーヤーの意図する線にあるため、他のプレーヤーにそのボールへのマークを求められた場合、プレーヤーは自身の足跡をならすことができる)

 

この規則の違反は1打罰となり正しい位置からショットし直すこととする。

4-4-2 バンカー外のボール
ボールがバンカー内にないプレーヤーは、他のボールがバンカー内にない限り、ゲームの区域からショットする前にバンカーをならす、あるいは改善することがある。いかなるボールでもバンカーにある時、規則に従い、(バンカー内の複数のボールを)プレー後にならすこと以外、バンカーに触れることはできない。

 

(例外:ボールが意図するプレーの線上にあるため、プレーヤーは他のプレーヤーにそのボールへのマークを求めることがある。規則4-4-1cを参照)

 

プレーヤーは、バンカー内の意図するプレーの線上にあるカジュアルウォーターから救済を受けることは認められている。

4-4-3 バンカー内の複数のボール
複数のボールがバンカー内にある時、そのボールをマークすることができ、(プレーヤーかショットによる)凸凹は次のプレーヤーのために修正することができる。プレーヤーがバンカーから出すことができない場合、プレーの順番が自身でなければ、凸凹をならさなければならない。しかしプレーの順番が自身である場合、凸凹をならすことはできない。

4-4-4 バンカーをならす
(バンカーにボールがない場合)バンカーを出る前に、プレーヤーは自身が原因となった凸凹とステップを丁寧に平らにしてならさなければならない。レーキがある場合は、これらの目的のためにレーキを使うべきである。

 

次のショット前にバンカーをならさなかったプレーヤーの罰は1打である。

 

例外:プレーヤーは、プレーのペースを守るため、プレーヤーのボールが(グリーンゾーン内の)ホールに近い場合、ホールアウトすることが認められている。

 

4-4-5 バンカー内の水溜り
プレーヤーのボールがバンカー内のカジュアルウォーター/水溜りの中にある場合、罰なしでバンカー内の救済のニヤレストポイントにボールをドロップすることができる。

 

バンカーが完全に水溜りで占められ、バンカー内に救済のニヤレストポイントを見つけることが不可能な場合、プレーヤーは、ホールに近づかず、旗竿とバンカー内のボールの位置の線上を保ち後方への距離制限なくバンカーの外にドロップすることができるが、「ハザードキック」でキックしなければならない。
 
プレーヤーは、プレーヤーがバンカーの外にいる時、バンカー内のカジュアルウォーターから救済を受けることは認められていない。意図したプレーの線が例である。

 

4-5 – グリーン、フェアウェイ、ラフ 
4-5-1 妨害するもの
4-5-1.1 グリーンにあるボール
全ての妨害するもの(異常なグラウンド状態、水溜り、障害物、ルースインペディメントなど)は、それがボールの位置かスタンス、パットの線(グリーン)または意図したプレーの線(フェアウェイ)を妨げている場合、常にプレーの本則に従い、罰なしに処置できる。

4-5-1.2 ラフ/フェアウェイにあるボール
動かせる障害物(ボトル、缶など)とルースインペディメント(葉、枝など)は、は、それがプレーの線、スタンスまたはボールの位置を妨げている場合、取り除くことができる。プレーヤーは、スタンスかボールの位置を妨げている動かせない障害物のみ救済(フリードロップ)を受けることができる。プレーヤーは、異常なグラウンド状態、修理地、水溜り、そしてそれらに似たものから、もしそれらが、プレーの線ではなく、スタンスやボールの位置を妨げていれば救済を受けることができる。プレーヤーはプレーの本則に従わなければならない。

4-5-2 パットの線か意図するプレーの線に触れる
これらの線は、プレーヤーが圧力をかけたりせずプレーヤの体重でフィールドを押し下げるためにその線の上を歩かないことを確認した上で、ルースインペディメントか動かせる障害物を取り除くプレーヤーを除き、触ることができない。

 

プレーヤーはまた、線に属するコースを平らにする目的で土地の盛り土の上を踏みつけることは認められていない。
 

例外:
1.    ボールを持ち上げる、あるいはリプレースする間
2.    ボールマーカーを押している間
3.    動かせる障害物を取り除く間

 

この規則の違反は1打罰とする。

4-5-3 10秒ルール
プレーヤーがキックしグリーンゾーンにボールが止まっている場合、次のショットをする前かそのボールをマークする前に、プレーヤーは(プレーヤーがボールに到達した瞬間から)ボールが動くことに備え10秒間待つ権利がある。それまでにボールがカップインしなければ、ボールは止まっているとみなされる。ボールが10秒以内にカップインすれば、そのボールがそのボールをキックしたプレーヤーによりホールに入れられたボールとみなされ、それ以上のキック数は加算されない。10秒以上経過しボールがカップインした場合、プレーヤーは元に位置にそのボールをリプレースしプレーを続けなければならない。
 
注:「ストップ」をコールしたプレーヤーは、そのボールが10秒以内にカップインしたかに関わらずそれは無効である。

4-5-4 ゴルフのグリーンか修理地にあるボール

(ゴルフコースが明確に認めていない限り)ゴルフのグリーンか修理地内からボールをプレーすることは禁止である。ボールがこれらの区域で止まったら、プレーヤー自身により、細心の注意を払ってそれらの区域に入りボールは取り除かれなければならず、そしてゴルフグリーンについては等距離の規則、修理地からは救済のニヤレストポイント、あるいは指定されたドロップゾーンからプレーを続けるべきである。また、ゴルフのグリーン上と修理地内の両方において、プレーヤーが助走することは厳重に禁止されており、ボールをキックするための「パッティング」ショットのみが認められている。

この規則の違反は1打罰であり、規則4-1-4.3に従いフリードロップしてショットし直すものとする。

 

注:委員会は、ゴルフグリーンまたは修理値を傷つけたプレーヤーに対して、十分な理由がある場合は失格を検討することがある。


注:ゴルフのグリーンか修理地の外からキックしたボールは、ゴルフのグリーンか修理地を越すことができる。

4-5-5 グリーン上でのマーク
規則4-1-5に従い、強風やひどい状況の場合、グリーン上でプレーヤーは、ボールが動くことに備えそのボールの正確な元の位置であることが分かるように、ボールマーカーを取り除くことなく、そのボールをキックすることができる。グリーンゾーンでは、プレーヤーはボールをマークして拭くことができる。

4-5-6 旗竿の管理
コース上のいかなる場所からキックする前に、プレーヤーは自身が望めば旗竿を取り除くことができるが、付き添うことはできない。プレーヤーがショットする前に旗竿が取り除かれていない場合、キックされている間かボールが動いている間は、その旗竿を取り除いてはならない。
 
プレーヤーのボールがホールの中の旗竿に寄りかかっているが、ホールに入っていない場合、プレーをしたその競技者が垂直にその旗竿を取り除かなければならない。そのボールがカップインすれば、そのボールは、スコアに加算されずにカップにインしたとみなされる。ボールがカップインしないか動かされた場合、そのボールは、罰なしでホールの端に置かれなければならない。
 
プレーヤーは、旗竿に触ることとショットを同時にすることはできない。
 
この規則の違反は、旗竿に付き添ったプレーヤーとキックしたプレーヤーへの1打罰である。

FIFG RULES COMMITTEE Chair
Javier de Ancizar

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